役に立つ雑学

人生を楽しむための健康寿命の考え方

 

最大の資産は健康維持

もう随分前のことになりますが、私の知り合いのお見舞いに行った時の話です。
その知り合いは不幸な事故により頚髄損傷を負い、首から下が動かせなくなりました。

お見舞いに行った当時、知り合いが涙を流していたことを今でも忘れることができません。
あれだけ元気でばりばり仕事をしていた方が、どうしてこうなってしまったのか。

また別な知人ですが、腎臓の病気で週3回の透析を余儀なくされています。

もちろん、一番辛いのは本人です。後から悔やんでもどうすることもできません。
人生なんて本当にいつ何が起きるかわからないのです。

一番大切なものはお金ですか?それとも健康ですか?
これは難しい問題です。

どちらも大事です。お金が原因で犯罪を犯す人や命を断つ人もいます。
それは健康の人が多いため、お金があれば幸せに暮らせると考えてしまいます。

ですが、健康でない人を目のあたりにすると、お金では買えない「健康」が一番大事だなと思えてきます。歯が痛くてどうしようもないときに、目の前の美味しそうなステーキを食べたいとは思いません。

健康寿命について

健康寿命というのをご存知ですか?
健康寿命とは健康上の問題がない状態で日常生活を遅れる期間のことです。

以下の図は2019年のデータになります。
黄色は健康寿命、青は平均寿命です。

出典:厚生労働省

■平均寿命、健康寿命の推移(2001年、2010年、2019年)

日本の平均寿命は世界ではトップクラスです。ですが健康寿命はどうでしょうか。
男性で72歳、女性で75歳が平均での健康寿命となっています。

この歳以降は何かしらの病気を持ち始め日常生活に影響を与えています。誰かの介護に頼らざる負えないかもしれません。もしかしたら入院して寝たきりの状態になっている場合もあるでしょう。

健康寿命でなくなった時から、多くの医療費等がかかります。それも長生きすればするほど高額に増えていきます。

正直なところ、お金はなんとかなります。貯蓄が少なくても、日本には高額医療制度もありますし、生活保護制度もあります。日本では制度上、餓死して死ぬことはありません。

ですが、何より「やる気」や「行動力」が失われてしまいます。

健康でいることが何よりの財産。
そのためには常日頃から健康維持に留意すべきです。
タバコやお酒を控え、暴飲暴食を控え、適度に体を動かすことが大切になってきます。

少量のお酒なら健康に良いと言われてきましたが、オックスフォード大学(イギリス)の研究結果より「少量でも脳に悪影響を及ぼす」との報告がありました。記憶をつかさどる海馬が萎縮するのです。また認知症も併発するリスクもあります。

健康であってこそ人生を楽しむことができますし、お金を生み続けることができるのです。

悪い予兆があれば早期発見、早期治療、そしていざというときのために保険(最新のがん治療が受けられる)も考えましょう。

人生を楽しむために

日本は世界でもトップクラスの長寿国です。それを昔から自慢していました。
ですが、本当にそれが自慢できる良いことなのでしょうか?

日本では延命処置のために体中に管を巻かれて、身動きもできず、呼吸器に繋がれている人は少なくありません。
それは本人の意向の場合もありますが、多くは家族の意向で生かされている場合が多いのです。それが本当に良い人生なのでしょうか。

人生を楽しむためには健康寿命の考え方が本当に大事になってきます。
健康でないと何事も積極的に楽しめなくなってしまいます。

冒頭でも書いた通り、人間なんていつどうなるかなんてわかりません。明日死ぬ可能性だって0%ではないのです。

なるべく健康寿命を意識して日々生活していくことが大切です。健康寿命を長くするための行動を日々取ること。健康寿命がながければそれだけより多く楽しむことができるのです。

 

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