「私たちの血液型の組み合わせだと、子どもは何型になるんだろう?」
パートナーと将来のことを話すとき、ふと気になるのが子どもの血液型。実は、両親の血液型の組み合わせによって、生まれてくる子どもの血液型はある程度決まっています。
しかも、「この組み合わせからは絶対に生まれない血液型」も存在します。それを知らないと、いざ子どもの血液型がわかったときに「なぜ?」と不安になることも。
この記事では、親の血液型ごとに生まれる可能性のある子どもの血液型を、確率つきの一覧表で解説します。「O型とAB型からO型は生まれる?」「A型同士からO型が生まれるのはなぜ?」といったよくある疑問にも、一つひとつ答えていきます。
■目次
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血液型の遺伝の仕組み。「表現型」と「遺伝子型」の違い
血液型の遺伝を理解するカギは、「表現型」と「遺伝子型」の違いを知ることです。
私たちが普段「A型」「B型」と呼んでいるのは表現型(見かけ上の血液型)です。しかし遺伝のレベルでは、もう少し複雑な仕組みがあります。
人間は父親と母親からそれぞれ1つずつ、合計2つの遺伝子を受け継ぎます。この2つの組み合わせが遺伝子型です。
表現型は4種類、遺伝子型は6種類
- O型:OO型のみ
- A型:AA型またはAO型の2パターン
- B型:BB型またはBO型の2パターン
- AB型:AB型のみ
ここで重要なのは、A遺伝子とB遺伝子は「O遺伝子より強い」ということです。
たとえば、AとOの遺伝子を1つずつ持っている人(AO型)がいたとします。このとき、強いA遺伝子が優先されるため、見た目の血液型はA型になります。同じように、BとOを持つ人(BO型)はB型になります。
つまり、O型として現れるのはO遺伝子を2つ持っている人(OO型)だけ。Oが1つでも入っていれば、もう片方のAやBに「負けて」隠れてしまうのです。
日本人の血液型の割合
参考までに、日本人の血液型の分布は以下の通りです。
| 血液型 | 割合 |
|---|---|
| A型 | 約40% |
| O型 | 約30% |
| B型 | 約20% |
| AB型 | 約10% |
A型とO型で全体の約7割を占めています。AB型が最も少なく、約10人に1人です。
A型が多い日本では、遺伝子型がAO型の人もかなり多いと考えられます。つまり「自分はA型だけど、O遺伝子を隠し持っている」という人が少なくないのです。
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親の血液型から子どもの血液型がわかる!全組み合わせ一覧表
以下の表は、両親の血液型(表現型)と遺伝子型の組み合わせごとに、生まれる子どもの血液型とその確率をまとめたものです。
自分たちの組み合わせを探して、確認してみてください。
| 親の表現型 | 遺伝子型の組み合わせ | 生まれる子どもの血液型と確率 |
|---|---|---|
| O型×O型 | OO×OO | O型 100% |
| O型×A型 | OO×AO | A型 50%、O型 50% |
| OO×AA | A型 100% | |
| O型×B型 | OO×BO | B型 50%、O型 50% |
| OO×BB | B型 100% | |
| O型×AB型 | OO×AB | A型 50%、B型 50% |
| A型×A型 | AO×AO | A型 75%、O型 25% |
| AO×AA | A型 100% | |
| AA×AA | A型 100% | |
| A型×B型 | AO×BO | A型 25%、B型 25%、O型 25%、AB型 25% |
| AA×BO | A型 50%、AB型 50% | |
| AO×BB | B型 50%、AB型 50% | |
| AA×BB | AB型 100% | |
| A型×AB型 | AO×AB | A型 50%、B型 25%、AB型 25% |
| AA×AB | A型 50%、AB型 50% | |
| B型×B型 | BO×BO | B型 75%、O型 25% |
| BO×BB | B型 100% | |
| BB×BB | B型 100% | |
| B型×AB型 | BO×AB | A型 25%、B型 50%、AB型 25% |
| BB×AB | B型 50%、AB型 50% | |
| AB型×AB型 | AB×AB | A型 25%、B型 25%、AB型 50% |
※確率はメンデルの遺伝の法則に基づく理論値です。実際の結果は確率通りとは限りません。
よく検索される組み合わせを個別解説
ここからは、特によく検索される血液型の組み合わせについて、一つずつ詳しく解説します。
O型×O型の子どもは何型?
O型同士の親からは、O型の子どもしか生まれません。
O型の遺伝子型はOOしかありません。父親からO、母親からOを受け継ぐので、子どもの遺伝子型も必ずOO。したがって表現型もO型です。
もしO型同士の親からA型やB型の子どもが生まれた場合は、検査の誤りか、極めてまれな遺伝現象の可能性があります。
O型×AB型の子どもは何型?
O型とAB型の組み合わせでは、A型(AO)またはB型(BO)の子どもが生まれます。確率はそれぞれ50%ずつです。
この組み合わせからO型やAB型の子どもが生まれることは、原則としてありません。
AB型の親はA遺伝子とB遺伝子を1つずつ持ち、O型の親はO遺伝子を2つ持っています。子どもはAB型の親からAかBのどちらかを、O型の親からOを受け取るため、遺伝子型はAOかBOになります。AO型はA型、BO型はB型として現れます。
A型×A型の子どもは何型?
A型同士の親からは、A型またはO型の子どもが生まれます。
ポイントは、両親の遺伝子型です。
- AA×AA → A型のみ(100%)
- AA×AO → A型のみ(100%)
- AO×AO → A型 75%、O型 25%
「A型の親からO型の子どもが生まれた」というケースは珍しくありません。両親がともにAO型(見た目はA型だけどO遺伝子を持っている)の場合、4人に1人の確率でO型の子どもが生まれます。
A型×B型の子どもは何型?
A型とB型の組み合わせは、「両親の遺伝子型がAO型とBO型の場合に限り」4種類すべての血液型が生まれる可能性がある唯一のパターンです。
両親の遺伝子型によって生まれる血液型の確率は大きく変わります。
- AO×BO → A型 25%、B型 25%、O型 25%、AB型 25%(全パターン均等)
- AA×BO → A型 50%、AB型 50%
- AO×BB → B型 50%、AB型 50%
- AA×BB → AB型のみ(100%)
A型とB型の親からO型の子どもが生まれるのは、両親がAO型とBO型の場合に限られます。
A型×AB型の子どもは何型?
A型とAB型の親からは、A型、B型、AB型のいずれかが生まれます。O型は原則として生まれません。
- AO×AB → A型 50%、B型 25%、AB型 25%
- AA×AB → A型 50%、AB型 50%
B型×B型の子どもは何型?
B型同士の親からは、B型またはO型が生まれます。A型やAB型は生まれません。
- BB×BB → B型のみ(100%)
- BB×BO → B型のみ(100%)
- BO×BO → B型 75%、O型 25%
A型同士の場合と同じ原理で、BO型の親がO遺伝子を子どもに渡す可能性があります。
B型×AB型の子どもは何型?
B型とAB型の親からは、A型、B型、AB型のいずれかが生まれます。O型は原則として生まれません。
- BO×AB → A型 25%、B型 50%、AB型 25%
- BB×AB → B型 50%、AB型 50%
AB型×AB型の子どもは何型?
AB型同士の親からは、A型、B型、AB型が生まれます。O型だけは原則として生まれません。
- A型(AA)25%
- B型(BB)25%
- AB型 50%
AB型の親はAとBの遺伝子を1つずつ持っているため、子どもに渡す遺伝子はAかBのどちらか。O遺伝子がそもそも存在しないので、O型にはなりません。
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「絶対に生まれない」血液型の組み合わせ
親の血液型によっては、特定の血液型の子どもが原則として生まれない組み合わせがあります。
O型が生まれない組み合わせ
- AB型×AB型
- AB型×A型(A型がAA型の場合)
- AB型×B型(B型がBB型の場合)
AB型の親にはO遺伝子がないため、相手の親もO遺伝子を持っていなければ、子どもにO遺伝子は渡りません。
AB型が生まれない組み合わせ
- O型×O型
- O型×A型
- O型×B型
- A型×A型
- B型×B型
AB型が生まれるには、A遺伝子とB遺伝子の両方が必要です。片方の親がO型の場合や、同じ型同士(A型×A型、B型×B型)では、AとBが揃わないためAB型にはなりません。
A型が生まれない主な組み合わせ
- O型×O型
- O型×B型(B型がBB型の場合)
- B型×B型
B型が生まれない主な組み合わせ
- O型×O型
- O型×A型(A型がAA型の場合)
- A型×A型
血液型の矛盾が見つかったら?
親の血液型と子どもの血液型の関係は、遺伝の法則によって決まっています。そのため、理論上ありえない血液型の子どもが生まれた場合、「なぜ?」という疑問が浮かぶのは当然です。
ただし、慌てる必要はありません。矛盾が生じる原因は、親子関係の問題だけではないからです。
血液型に矛盾が生じる主な原因
- 血液型検査の誤り(特に新生児期の検査は不正確なことがある)
- cis-AB型という特殊な遺伝子型(1本の染色体にA遺伝子とB遺伝子の両方がのって遺伝する稀なケース)
- キメラ現象(双子の血液が混ざるなどの極めて稀な現象)
新生児の血液型検査は、生後すぐだと自ら作り出す「抗体」が未発達であったり、母親からの移行抗体の影響などで判定が不安定になることがあります。正確な判定は生後6か月から1歳以降に行うのが一般的です。
矛盾を感じた場合は、まず医療機関で再検査を受けることをおすすめします。
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まとめ
この記事のポイントを整理します。
- 血液型は表現型4種類、遺伝子型6種類。遺伝子型によって子どもの血液型が決まる
- O型同士の親からはO型しか生まれない
- AB型とO型の親からはA型かB型が生まれる(O型とAB型は生まれない)
- A型とB型の親からは、4種類すべての血液型が生まれる可能性がある
- AB型が関わる組み合わせでは、O型の子どもは原則生まれない
- 血液型に矛盾が見つかった場合は、検査ミスや特殊な遺伝の可能性がある
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よくある質問(FAQ)
O型とAB型から、O型の子どもは生まれますか?
原則として生まれません。O型とAB型の親からは、A型(AO)またはB型(BO)の子どもが生まれます。cis-AB型などの特殊な例外を除き、O型の子どもは生まれません。
A型とB型の親から、O型の子どもが生まれることはありますか?
あります。ただし、両親の遺伝子型がAO型×BO型の場合に限られます。この組み合わせでは、A型・B型・O型・AB型の4つすべてが25%ずつの確率で生まれます。
両親がO型なのに、子どもがA型になることはありますか?
通常はありません。O型の遺伝子型はOOのみなので、O型同士の親からはO型の子どもしか生まれません。異なる血液型が出た場合は、検査ミスか極めてまれな遺伝的現象の可能性があり、医療機関での再検査をおすすめします。
自分の遺伝子型(AAかAOか)を知る方法はありますか?
子どもや両親の血液型から推測できる場合があります。たとえば自分がA型で子どもがO型なら、自分は必ずAO型です。また、遺伝子検査で正確に判定することも可能です。
AB型が生まれにくいのはなぜですか?
AB型が生まれるには、片方の親からA遺伝子、もう片方からB遺伝子を受け継ぐ必要があります。日本人全体の遺伝子の割合(遺伝子頻度)を見ると、O遺伝子が最も多く、次いでA遺伝子、B遺伝子の順に少なくなっています。AB型になるにはAとBの両方の遺伝子が同時に揃う必要があるため、確率的に低くなり、全体の約10%にとどまっています。
血液型占いに科学的根拠はありますか?
ありません。血液型と性格の関連を示す科学的なデータは存在しません。血液型が決めるのは赤血球の表面にある抗原の種類であり、性格や能力とは無関係です。
生まれた後に血液型が変わることはありますか?
通常はありません。ただし、骨髄移植を受けた場合にドナーの血液型に変わることがあります。また、新生児は自ら作り出す抗体が未発達なため判定が不安定になることがあり、正確な判定は生後6か月から1歳以降に行うのが一般的です。
参考・出典
- 日本輸血・細胞治療学会「血液型について」
- 日本小児科学会
- 日本血液学会



